当館について

井上家は古くから村役人となる資格を有した「古禄（ころく）」と呼ばれる十三軒のうちの一軒で、
江戸時代は年寄り役や百姓代など、他家と交代で務めていました。

発掘作業で明らかにされた竈や土間の洗い場などが復原されています。
職人さんたちの精魂込めた技術や、先人たちの工夫を感じることができます。

備中国南部では新田地帯を中心に綿作が盛んで、倉敷は玉島と並んでその集散地でした。
江戸時代の初めから倉敷村の運営を担ったのは、古禄（ころく）派と呼ばれる旧家で、
彼らは多くの借地・借家を抱え、問屋や醸造業を営む有力商人でした。